第976回 「三点の行動スキル」
今年の新入社員たちも、入社して10日が過ぎ一寸見には、だいぶ毎日の生活に慣れて来たように見受けられます。
しかし、彼らに言わせるとまだまだ緊張状態が続く上に、生活のリズムも今までとは大きく異なり、心身ともにくたびれ果てる、とでも言うかも知れません。現在は、社内のオリエンテーリングにおいて社会人心得や社会人一般スキルについての学習中です。新人教育の最初に受講してもらう一般スキル、例えば「ヒアリング力」や「コミュニケーション力」など、技術知識や専門技術力に勝るとても大切なスキルなのですが、なかなか新人のうちは、そのことに気が付かない場合が多いようです。
ですから、改めて新人向けに「一人前の技術者として技術力より優先して必要な三つのスキル」について、解説します。
①セルフマネージメント(健康、精神の安定と自分に与えられた職務遂行)。
②見通しを持つ習慣(スケジュール策定、業務遂行管理)。
③情報の共有(コミュニケーション、自己開示)。
以上の3点です。
①の自己管理におけるは、健康と精神の安定は何にも優先しなければなりません。健康や精神が不安定だと、業務遂行力が不安定になります。不安定であることは、チーム仲間などの周囲の人たちにとっては、大きな迷惑です。周囲の人たちに不安を生じさせます。他者から信頼を得るためには、何事であれ安定していて他者からの理解が得られやすいことです。