第894回 「上手くいかない時」
仕事にしろ、他の日常生活にしろ、上手くいかないことは、誰しも経験があります。
そういう時、やたら気分ばかりが落ち込み、合理的に対処しなければと思うものの、具体的にどういうアプローチで考えると良いのか、冷静に考えることが出来ない場合が、ままあります。
そうすると、頭の中は「これだけ一生懸命やっているのに、何が悪いのだ!」となかば捨て鉢な気分になる場合や、「自分にはもう無理だ、何もできない、悪いのはそういう自分に難しいことをやれと、期待する周囲だ!」なんて思いがちです。
でも、周囲の環境のせいにしていても何ら解決しません。
気分が益々落ち込んでしまい悪循環です。
こういう時、効果的なのは魔法のような次の言葉です。
「不得意なこと、出来ないことがあるのは、幸福なことなのだ。」
この言葉の意味は、不得意だから何とかカバーしようと必死で考えますし、努力します。努力する過程において、今まで気づいていなかった自分のことが見えてきたりします。
恐らく、私たちは目標に向かって努力している時が、一番幸福で達成感が得られるようです。このように考えると、上手くいかないことに対処する過程は、楽しくなります。
そして、上手くいかない時には次のような事に思い当たりがないか、チェックしてみると。手掛かりになるかもしれません。
①思考停止
考えることを放棄していないか、思考停止になっていないか。
②行動力の欠如
動こうとしない、実行しようとしない、立ちつくしていないか。
③頑固
自分の考えを曲げずに頭を固くしていないか、柔軟性が乏しくないか。
④自らが発するコミュニケーションの欠如(発信力)
他者へ、あるいは仲間やチームへ発信していないのではないか、働きかけが少なくはないか、
共有できていないのではないか。
⑤傾聴コミュニケーションの欠如
他者の話を聞く姿勢が乏しくはないか、傾聴することが苦手ではないか。
⑥強い我意
自分本位すぎないか、思いやりが欠如気味ではないか、他者の目線が欠落していないか。
⑦周囲への理解力
想像力が乏しいのではないか、発想が貧弱すぎないか、十分に周囲が見えているか。
⑧目標・目的の欠如
そもそも具体的な目標や目的・夢がないのではないか。
⑨計画性の欠如
計画的な行動が苦手ではないか、段取りが悪いのではないか。
⑩自己分析力
自分の現状の状況を把握できていないのではないのか、
どの位置に居るのかわからないのではないのか、
自分の様子を客観的に眺めることが出来ていないのではないのか。
一つ一つチェックすると、どれかに思い当たりませんか。
この上記の項目以外にもチェック項目はあるでしょうが、これらのどれに該当するのかを判断することが、問題解決着手への第一歩です。